四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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Ed Bangerの歌姫、Uffie(アフィ)ちゃんの事を知ったのは、Justiceのアルバム『†』(2007年)でのゲストヴォーカル参加した「The Party Tthhee Ppaarrttyy)」。フランス娘だとばかり思っていたら、本名はAnna-Catherine Hartleyでマイアミ生まれのアメリカ娘。でも、幼少から香港に移り住み、その後気に入ってしまったフランスに居ついてしまったようです。


こちらは彼女が18歳のころ(2006年)のインタヴュー。Uffieちゃん、「F**K」って言いすぎ。


 

今まで、多くの12”を中心としたシングルはリリースされていましたが、アルバムのリリースは今年まで延び延びとなって、遂に20106月に『Sex Dreams And Denim Jeans』日本盤リリース(本国フランスでは3月リリース)の運びとなりました。


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poptheglock彼女のデビュー・シングル『Pop The Glock』。まだPerfumeもブレイクしていなかった2006年の話。「Glock」って聞き慣れない単語だと思って調べてみると、オーストラリア製の拳銃のメーカー名。自分で「Bad ass bitch」とか「I’m X-rated」なんて歌っています。Uffieちゃん、カワイイ顔して過激です。ジャケは、Ed Bangerらしいアメコミ風が素敵。

 






firstlove残念ながら、PVはないのですが、Uffieちゃんのシングルでも好きなのが、『F1rst Love』。エレクトロ系のラヴソングってあんまりないのですが、最初の甘いメロディーで殺される即死チューン。







 

addsuvそして、本アルバムからの最新12“シングルが『ADD SUV』。The NeptunesN*E*R*DのメンバーであるPharrell Williamsが参加しています。









 


上記の曲に加えて、日本盤の場合、リミックス4曲を加えて計18曲と長年待った甲斐がある内容となっています。その間に、Uffieちゃんも結婚・離婚・出産とローラーコースターのような人生を送っています。子供がいようがいまいが、彼女から溢れる奔放さはいったい何なのでしょう?脱ぎっぷりもいいUffieちゃんですが、それはセクシーさをアピールするアメリカのショービズ系の人達は明らかに違う空気です。

 

Uffieちゃんは、最強とも言えるEd Banger系布陣(FeadzMr, OizoSebastian)に、マドンナのプロデューサーとしても知られる元Taxi Girl(フレンチ・テクノポップのバンド)のMirwaisがプロデューサーとして参加。Uffieちゃんのラップは声量のある本格的ラップではありません。実際、僕はヒップホップ系のラップを好んで聴くわけではなく、ラップが多すぎるエレクトロ系には戸惑いもあるのですが、Uffieちゃんのラップは逆に普通のラップではないからイイ。あくまでもキュートに、フレンチ・ウィスパー系に覚える感動に近いんです。

 

201087日(東京)&8日(大阪)で行われるSUMMER SONIC 2010にも参加! ちなみに87(大阪)にはAira Mitsukiちゃんの参加も決まりました。

Lady Gagaに続いて、Ke$haです。この所のアメリカのセレブな音楽界では、Lady Gaga以降、エレクトロ路線が増えています。ポストGagaとして現在躍進しているのが、Ke$haちゃん。現在、23歳と24歳のLady Gagaともほぼ同年代。Ke$haの場合、Gagaと比較すると、エレクトロポップの要素を持ちつつも、Beastie Boys的ヒップホップ的要素というのが一つの差別化となっています。

エレクトロとヒップホップというのは、元々80年代のエレクトロファンクまで遡ると近い関係にありますが、現在のエレクトロもシーンとしてヒップホップを取り込んでいます。中には、これはエレクトロというよりも、純粋にヒップホップじゃない(?)と言いたくなるのもありますが・・・

アメリカのセレブな音楽界では、他にも、Katy Perryや最近のChristina Aguileraなどもエレクトロ寄り。フランスで活動するものの(Justiceの「The Party」のヴォーカル担当)、アメリカ出身という事で、書いておきたいのが、Ed Bangerのポップアイコン、Uffieちゃん。22歳にして2児の母。脱ぎっぷりもいいフレンチ・ラッパー。待望のアルバム『Sex, Dreams & Denim Jeans』も6月9日にリリース。彼女についてはまた書きたいと思いますが、エレクトロ+オートチューン系ラップと言う意味では、先駆者と言えましょう。また、白人のアメリカ女子がラップをするという意味では、Blondieの「Rapture」が先駆と言えるでしょう。

animalKe$haに話をまた戻します。彼女のデビュー・シングル『Tik Tok』とアルバム『Animal』(同名のAnnieちゃんのデビュー・アルバムもお勧め)は両者とも全米1位を記録。確かにこの「Tik Tok」という曲、ラップはしていますが、ポップソングとして非常によく出来ていて、1回聴いたら耳に残ります。また、Ke$haの場合、セレブなオーラはそれほどなく、アメリカのどこの州にもいそうなパーティー好きの陽気なブロンドのお姉さんって感じで、全米女子に親近感が湧くのではないのでしょうか?




オリジナルのPVを見ていないと面白さは伝わらないので、まず見てください。Lady Gagaの記事でも紹介したKey Of Awesome(Ke$haにちなんで「Key Of Awe$ome」と表記)によるパロディーPVが大変よく出来ていますので、ぜひご覧ください。ブロンドの女子(Andreaという人)がKe$haにそっくり! 不良化したKe$haを家族が嘆くという設定ですが、このKe$haそっくりさん「オゥーオゥーオゥー」でゲロっています。僕はKe$ha以上に、Andreaに興味が湧いてしまいました(笑)。



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最近は森ガール、姫系、肉食系女子とか色々な種類の女子が現れていますが、僕の中ではAiraちゃんは努力系女子。

6月2日に7曲入りミニアルバム『6 FORCE』をリリースする、Airaちゃんですが、GW最終日(5月5日)の恵比寿LIQUID ROOMでのライヴに行ってきました。4月11日に大阪FANJ twiceでライヴを見た際は、新曲は封印されていましたが、今回事前に生バンドが入ると予告されていたので、新曲披露も含めて、期待をしていました。

Saoriちゃんもバイレファンキというかトライバル路線に振ってきましたし、2nd Seasonというだけあって、次のAiraちゃんもかなり変えてくるんだろうなとそれなりの予想をしていました。オープニングから、新曲「HEAT MY LOVE」を元i-depの高井亮士率いるバックバンド(ドラム、ベース、キーボード)の編成で披露。



4曲目の「Rock'n Roll Is Dead」〜「チャイナ・ディスコティカ」〜「BARBiE BARBiE」までは、Airaちゃんが歌うドラマーに挑戦。以前のライヴでもAiraちゃんのドラムスコーナーはありましたが、今回初の生ドラム。女性ドラマーは結構いますが、歌うドラマーというのは、限られていますね。80年代なら鈴木さえ子、もっと遡ればカレン・カーペンターとか。

その後、Sawagiが登場。所謂、80年代からあったニューウェイヴメガネ(オレンジ色のメガネが物販でも売られていましたが、すぐに売り切れちゃったようです)を着用。最近はニューレイヴ系の人にもそのイメージがあるので、その手のサウンドと思いきや、根底にジャズファンクを感じました。僕はSawagiについて事前学習していなかったのですが、よくAiraちゃんのライヴで会うKENちゃんが結構好きらしく、大阪で活動しているとの事。また、SawagiはKARAKURIという名義でもともとは活動していました。

Sawagiのオリジナル曲「ibiza」と「SUPER CITY」を挟んで、ニューアルバムから「LEVEL 5」など3曲を披露。Aira Mitsuki sync. Sawagi名義での新曲では、和製Uffieちゃんを目指したのか、ラップもしています。

firstlove6force3そう言えば、公式サイトに出てくる、3rd COMING!のアートワークはなんなのでしょうか? アメリカンポップアートです。Ed BangerやEd Banger所属のUffieちゃんのシングル(ジャケは『F1rst Love』)のアートワークもそのテイストですが、Airaちゃんのは異常に完成度が高い。


「プラスティックドール」「HiGH SD スニーカー」でAiraドラムを披露した後、生バンドをバックにアンコールの2曲(もちろん「イエロー・スーパーカー」も)も含めて、8曲で生バンドAiraは無事終了しました。

さて、今回の生バンド路線、僕はライヴでの試みとして素直に歓迎します。確かに曲によって、生バンドが生きる曲(例えば「COSMiC CHOPPER」)とそこまで必要性を感じない曲というのはどうしてもあります。曲によってはAiraちゃんにドラム叩くよりも、踊って欲しい(例えば「BARBiE BARBiE」)とかいう要望もありましょう。だから、生バンドであり続ける必要性までないものの、生バンドをチョイスとして公演によって、または曲によってやってくれると嬉しいなと。どちらにしても、挑戦し続ける努力系女子、Airaちゃんにはいろいろやってほしいです。

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